デルトラ王族 祖先・子孫と系図
デルトラの王族(国王以外)
初代 アディン国王の子どもたちがそれぞれ結婚して多くの子孫を持ったことで、家系図をたどればアディンに行きつく者はこのほかにも大勢国中で暮らしていると思われる。そのなかでも、特に王家と近いとされる血筋の人物を挙げる。太字は、アディンの直系の子孫にあたる人物。
国王の配偶者と子
存在がわかっている国王の配偶者は、在位中のジャスミン女王をのぞいて4名。
全員が王の妻で、女王の夫については、どういう人物だったか明らかになっている者はいない。デルトラ国王はみなトーラ族出身の人物と結婚する慣習があったことから、トーラ族の男性が王家に入っていたと考えられる。
- ツァーラ
初代 アディン王の妻。トーラ族出身の女性。
東のデル出身のアディンと西の都 トーラの名家出身のツァーラが結婚したことは、デルトラ東西間における友好の象徴だととらえられた。
- 2代国王妃
2代国王だった、アディンの長男の妻。
アディン・ツァーラ夫妻にならって、トーラ族の女性が妻に迎えられたとされる。これ以降、国王の配偶者にはトーラ族出身の人物が選ばれることが習わしとなった。
- エルステッド王妃
4代 アディーナ女王の母。
エルステッド王との仲は良かったが、若くして亡くなってしまった。エルステッド王は、妻を亡くしてから主席顧問官 アグラへの依存をより深めていったと言われている。
- オルトン王妃
12代?エンドン王の母。
11代?オルトン王が死去する直前、熱病に倒れて亡くなった。
- エンドン王妃 シャーン
13代?リーフ王の母。トーラ系貴族の出身。
夫であるエンドン王の死去に伴い、現在は皇太后の称号で呼ばれている。
- リーフ王妃 ジャスミン
リーフ王の妻。デルトラ国王の配偶者のなかでは、おそらく建国以来初のトーラ族出身ではない人物。
ジャスミン自身は『沈黙の森』で生まれ育ったが、父方はオルトン王・エンドン王の家臣であり、母方はデルトラ王族ルーツの地であるデルの鍛冶場で、数百年間鍛冶屋を営んでいた家系にあたる。
アディン王とツァーラの子どもたち
アディン・ツァーラ夫妻は5人の子を持った。
- アディンの次男
アディンとツァーラの第2子で、両親にならってトーラ族の女性と結婚した。
- アディンの次男の妻
アディンの次男が結婚したトーラ族の女性。
アディンの次男の家系の者たちは、代々トーラで暮らしつづけた。
- アディンとツァーラの第3子~第5子
長男・次男と同様に、全員トーラ族出身の配偶者を持った。
アディンの子どもたちの子孫は、代を重ねるにつれデルトラ王国中に散らばっていった。
リーフ王・ジャスミンの子
- アンナ(二世)王女
リーフ・ジャスミン夫妻の長女。母方の祖母 アンナにちなんで名づけられた。
現在の王位継承順第1位の人物で、リーフ王の後継ぎ。
- ジャード(二世)王子
リーフ・ジャスミン夫妻の長男で、エンドンのふたごの兄。母方の祖父 ジャード(ジョーカー)にちなんで名づけられた。
- エンドン(二世)王子
リーフ・ジャスミン夫妻の次男で、ジャードのふたごの弟。父方の祖父 エンドン王にちなんで名づけられた。
バラムと家族
- バラム
3代 エルステッド王の弟。アディンの長男の子(次男)であり、アディンの孫のひとり。
兄の主席顧問官の謀略によってデル城から追放されたが、デルトラの北方に逃げ伸びて『仮面一座』を結成した。バラムの存在は『デルトラ年鑑』には記載されていたが、そのほかの公的な記録の多くからは抹消されていたと考えられる。
- リアー
バラムの妻。
- サラー
バラムとリアーの娘。サラーは『仮面一座』の座長をバラムから継ぎ、サラー以降の座長の位も世襲で受け継がれたようだ。父 バラムの血筋によって、サラーとサラーの子孫である『仮面一座』の歴代座長たちも、アディンの傍系の子孫にあたると考えられる。
マリリンと家族
トーラ族出身の女性と結婚したアディンの次男の血を引く家系で、アディンの傍系の子孫。トーラ族の名家に数えられており、デル城図書室に残された書物には一族の家系図や結婚、出産などが記録されていた[[影の王国p.245-247]]。
- マリリンの母
アディンの次男から見て、十数世代のちの子孫。リーフ王が即位したころには、すでに故人だった。
- マリリン
母方の血筋により、アディンの次男の子孫にあたった。
リーフ王の即位直後には、存命中の人物のなかでは、マリリンがリーフ王に最も近い傍系の血族だと推測された。リーフ王が結婚し子を持つまでの期間には、第1位の王位継承者としてマリリンは国民に広く知られており、リーフ王の代わりに『デルトラのベルト』を一時預かったり、緊急時には、王位に空白を作らないようにするための控えとしてトーラからデルへ出向いたりした。
- ジョセフ(二世)
マリリンとラネッシュの長男。父 ラネッシュの養父 ジョセフにちなんで名づけられた。
『仮面一座』
- べス
『仮面一座』の元座長。バラムの血を引き、アディンの傍系の子孫だったが、リーフ王の在位2年目ごろに死去。
- ファドレラ
べスの長男。
身内同士で結婚するという一座の慣習を破って『影の門』村のマリエットと駆け落ちし、その後結婚。
アディンを起点とした系図では、アディンの次男の子孫であるマリリンより、アディンの長男の子孫であるファドレラの方が血縁上はリーフ王に近い親族だと考えられる。
『仮面一座』
- べス
『仮面一座』の元座長。バラムの血を引き、アディンの傍系の子孫だったが、リーフ王の在位2年目ごろに死去。
- ファドレラ
べスの長男。
身内同士で結婚するという一座の慣習を破って『影の門』村のマリエットと駆け落ちし、その後結婚。
アディンを起点とした系図では、アディンの次男の子孫であるマリリンより、アディンの長男の子孫であるファドレラの方が血縁上はリーフ王に近い親族だと考えられる。
『仮面一座』の血族
『仮面一座』では、バラムの出自の秘密を守るため、親族間での結婚が繰り返された。『仮面一座』の血族とされた者のなかにも、わずかながら王家の血を引く者がいる可能性がある。
- オットー
- ラスト
- プラグ
- クウィル
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