デルトラ王国年表
- 時系列がわからない部分については推測で並べています。
- どの時代の出来事かはっきりとわからない項目には?印をつけています。
- 「デルトラ・クエスト」シリーズのネタバレ情報を一部含みます。
『竜の地』だったころ
海底噴火
デルトラ王国は数万年前、ひとつの島だった。七種の竜が上空を飛びかい、そこに住む人びとは、島のことを『竜の地』と呼んでいた。
だがあるとき、巨大な海底噴火が起こり、地形の変動によって、島の北方に浮かんでいた『片われ島』とぶつかりあった。『竜の地』と『片われ島』は、海底が盛り上がってできた険しい山脈を介して、ふたごのように結合しあい、新しいひとつの島になった。
七つの宝石の発見
『竜の地』の人びとは、地震の前から、七部族に分かれてくらしていた。七部族と七種の竜のなわばりは、ぴったり重なり合っており、それぞれが異なる特徴を持っていた。しかし七部族は、争い以外で、たがいに干渉しあうことはなかった。
海底噴火が起きたとき、『竜の地』は激しい地震に見まわれ、七部族は壊滅的な被害を受けた。ところが、地震でできた地割れから、きらめく大きな宝石が発見された。宝石には、強い魔力が宿っており、人にも竜にも力をもたらした。七部族の土地で、それぞれひとつずつ宝石が発見された。しかし人びとはまだ、ほかの部族も同じような宝石を持っていることは知らなかった。
七部族の発展
地震の被害から立ち直ると、人びとは船を作り、未知の海を旅しはじめた。それまで、『竜の地』の周囲の海には、危険な怪物が住みついており、海に出ることはできなかったのだ。だが、海底噴火で怪物たちが死に絶え、海には平穏が訪れた。
デル族をはじめとした海ぞいの民は、よその島にたどりつき、交易をはじめた。それでもなお、七部族は、たがいに交流することはほとんどなかった。
一方、かつての『片われ島』との境界である、北の険しい山脈は、いつしか影でおおわれるようになった。人びとは、山の向こう側の地を<影の王国>と呼んだ。
北西で暮らしていた小人族は、険しい山脈の西のはしにある『恐怖の山』に移り住んだ。北東のララド族は、森の奥地を切り拓き、都を建てた。中央部の平原族と、中西部のメア族は、たがいに争いを繰り返した。魔力を持つ西のトーラ族は、魔法で大理石をくりぬき、トーラの街を作った。南部では、ジャリス族の少女テナが、黒い鳥を助けたお礼に、この世界の摩訶不思議な話を鳥から語って聞かされた。この話は、『テナ・バードソングの話』と呼ばれる。
影の軍隊の侵略
影のおおわれた山脈には、『竜の地』生まれのならず者たちが住んでいた。盗賊は、山を降りてきて北部の村を襲い、たびたび住民たちを捕らえていった。山の向こうからの襲撃は、何度も何度も繰り返され、北部の住民にとっては日常の一部になった。
しかしある日突然、灰色の男たちの軍隊が、巨大な七羽の怪鳥―アクババ―をともなって、山脈からなだれこんできた。灰色の軍隊は、集落や街を占領しながら、じょじょに進軍していった。攻撃された街の住民は逃げまどい、交流のなかった七部族のあいだでも、少しずつ侵略の発生が伝わっていった。
冬が来て、軍隊は豪雪に進路をはばまれて、歩みを止めた。その少し前、南の港町デルで、ひとりの男が侵略のうわさを聞きつけた。鍛冶屋のアディンである。アディンは、七つの大きな宝石がついた、きらびやかなベルトの夢を見た。アディンは、鉄を打ってベルトを作り上げると、夢のベルトを完成させるため、宝石を集める旅に出た。
デルトラの戦い
アディンは、七部族の土地をまわると、敵対を乗り越えて団結するよう説きながら、ベルトのために守護石を譲り渡すよう頼んだ。七部族の多くは、はじめアディンの話を聞いて驚いたが、最後にはアディンを信頼して宝石を預けた。
春が来て、雪解けがはじまったころ、アディンのもとに各部族がつどい、再び進軍しようとする敵に立ち向かった。敵は強く、アディンたちは、劣勢に追い込まれた。そのときついに夢のベルトが完成し、強い魔力を発して、敵を影の王国へと追い返した。七部族は連合し、アディンを王とするひとつの国となった。新しい国は、七つの宝石の頭文字をとって、デルトラと名づけられた。
デルトラ王国古代
アディン王時代(初代)
国王となったアディンは、歴史書『デルトラ年鑑』を制作して国の動きや、『テナ・バードソングの話』などの伝説を記録しはじめた。また、西部に骨岬灯台を建てさせるなど、国防にも力を注いだ。
アディンは、宝石を集める途中にトーラで出会ったツァーラとひかれあい、結婚した。アディンはツァーラに支えられ、長く国を治めた。アディンとツァーラの子どもたちは、両親にならって、トーラ族の者と結婚した。
第2代国王時代
アディンが亡くなると、その長男が跡を継いだ。長男は、アディンの教えに忠実にしたがい、肌身離さず生涯『ベルト』をつけつづけた。
エルステッド王時代(3代)
アディンの孫のエルステッド王の時代には、主席顧問官が国王に使えはじめる。エルステッドは、主席顧問官のすすめにしたがい、儀式のときのみ『ベルト』を着用するようになる。
アディーナ女王時代(4代)
デルトラ初の女王・アディーナのころには、デルトラは繁栄を極めた。その様子は海の向こうまで届き、ドール族の民が新天地を求めてやってきて、ドールの街を建てた。
デルトラ王国中世
ブランドン王時代(5代)
美観のあるブランドン王の時代には、デル中央部の丘でデル城の建設がはじまった。その一方で、王国中央部のヒラにネズミによる疫病がもたらされ、大蛇リアがひそかに住みついた。
ルカン王時代(6代)
着工から40年をへて、ブランドンの息子・ルカン王の代にデル城が完成する。このころ、国王が『ベルト』を着用するのは即位式のみとなり、『ベルト』は城の塔の最上階に保管された。これを危ぶんだウィシックは、『デルトラの書』を執筆する。
探検家である竜好きのドランは地底世界を訪れ、「デルトラ王国探検記」を執筆する。ルカン王の治世のおわりごろには、アクババによる竜の襲撃が激化していた。影の大王の四人の歌姫計画を知ったドランは、竜を探す旅に出て、生き残りの7匹の竜を仮眠状態に入らせる。
また、ある女占い師が、影の大王の計画を打ち破る、若き王の到来を予言した。
ガレス王時代(7代)
ルカンの息子、ガレス王は、デル城からほとんど出ずに一生をすごした最初の国王だと考えられる。デルトラの国王に課せられる『おきて』の多くは、ガレス王の時代ごろに決められたとみられる。たとえば、国王は城を出ることや、市民と話すことが禁じられた。国王は、トーラ族の者と結婚することがしきたりになった。
ブランドン王期の疫病発生から数十年後、壊滅したヒラの街が捨てられた。ヒラの生き残りは、川を越えて新たにチュルナイの街を作った。そして、街での記憶をほうむり去った。廃墟になったヒラは、名前すらも忘れられ、『ネズミの街』と呼ばれるようになる。ネズミ被害の拡大を防ぐため、「ネズミの平原」には水路が作られた。
デルトラ王国近世
エルスぺス女王時代(8代)
7代・ガレスとエルスぺスが親子かどうかはわかっていない。ひとりか、それ以上の世代があいだにいた可能性もある。ここでは、エルスぺスが8代目の国王だと推測している。
エルスぺス女王の治世には、首席顧問官のすすめにより、建国以来つづけられてきた「デルトラ年鑑」の記録が打ち切られた。よって、以降100年間のデルトラの歴史は非常にあやふやである。
エルスぺスの代には、ブラールが『恐怖の山』のふもとで目撃されるようになり、次いで怪物ゲリックが山にあらわれた。北東では、村娘のテーガンが魔女になって姿をあらわした。テーガンは、美しいドールの街を「嘆きの湖」に変えたうえ、ララド族に呪いをかけ、声を奪った。
第9代国王時代
エルスぺスの息子でリリアの父親にあたる。名前は不明。
リリア女王時代(10代)
オルトン王の母で、エンドン王の祖母であるリリア女王の時代には、ほそぼそとデルトラ国内各地での交流がつづけられていた。ゼアンは、ジャリス族の旅人から『テナ・バードソングの話』を聞き、ジャック、アバ、トムの三兄弟が独立して、それぞれお思い思いの場所に拠点を築いた。
オルトン王時代(11代)
オルトン王が即位したころには、影の憲兵団の息がかかった盗賊たちが、王国西部を荒らしまわっていた。リスメアの街は盗賊の襲撃を受け、店と家族を失ったファーディープが『いましめの谷』に逃げ込んだ。身の危険から、旅をする者は減ってゆき、やがて首都と地方のつながりも絶たれていった。
『恐怖の山』では、小人族による毒矢での狩りを苦にしたキンの群れが、山を捨てた。
一方、レッド・ハンが骨岬灯台の灯台守に任命され、デル城では図書室員のジョセフが『デルトラ年鑑』の焼却を防いだ。『年鑑』をたずさえてデル市街に逃げ延びたジョセフは、『年鑑』の更新を再開し、『デルトラ・クエスト モンスターブック』の執筆をおこなった。
エンドン王時代(12代)
エンドン王即位式典
オルトン亡き後、息子のエンドンが国王の座を継いだ。エンドン王即位式典の翌朝には、エンドンの元遊び相手・ジャードが城を追われる事件があった。
エンドン王在位1年目~6年目
エンドン王は、トーラ系貴族の娘・シャーンと結婚する。ほどなくして、シャーンは後継ぎとなる子をみごもった。しかしそのころには、影の大王軍がデルトラに進軍をはじめていた。中西部の平原族やメア族の戦士が影の王国に連れ去られ、南部のジャリス族は影の大王軍と戦って壊滅した。
エンドン王在位7周年式典の約2週間前
金貸しジャック(ジェームズ・ガント)が、骨岬灯台で灯台守レッド・ハンを脅迫する。デルトラ侵略後を見すえた、影の大王の命によるものだった。
エンドン王在位7周年
エンドン王在位7周年記念式典の直前、エンドンの元乳母・ミンが城内で転落死する。
デルトラ侵攻
エンドン王在位7周年式典が執り行われた日の深夜、『デルトラのベルト』が破壊される。アクババが城から七つの宝石を持ち去り、七つの魔境に隠した。
早朝には、影の大王と影の大王軍(影の憲兵団)がデルに到着し、城を防衛しようとしたデル城の衛兵隊が全滅した。
デルの街が大混乱に陥り、市民は散り散りに逃げ出した。
エンドン国王夫妻は城を逃げ出し、トーラ族に救援を求めて、密かにデルを発った。しかし、トーラ族はエンドン国王夫妻の受け入れを拒んだ。トーラ族は、先祖代々の誓いを破ったために、亡霊となり『いましめの谷』に送られる。
夕方には、影の大王軍がデルを占領し、デルトラ全土で日没後の外出が禁じられた。
影の大王の支配
1年目
骨岬灯台の灯台守レッド・ハンが消息を絶ち、灯台の灯りが消える。デルトラは外国とのつながりからもはじき出され、孤立する。
影の大王は、デル城に処刑台を作り、反逆者の処刑をみせしめとして市民に見学させた。
リーフの父が、破壊された『デルトラのベルト』を打ち直す。
5年目
リスメアの宿屋『チャンピオン』で、競技大会が始まる。
7年目
ジャスミンの両親が影の王国へ連行される。一方、ジョーカーが『レジスタンス』を組織する。
9年目
『影の門』村のクリステンが、魔力を身につける。
10年目
デルのレジスタンスの拠点だった陶器工場が焼き打ちされる。
仮面一座が影の憲兵の襲撃を受ける。
11年目
ララド族が地下街に移住する。
15年目
川合い村が破壊される。
16年目
デルの港から影の王国軍の軍艦が出港する。
夏の終わりごろ
バルダとリーフが、デルトラのベルトの宝石を探す旅に出る。沈黙の森で、バルダ・リーフとジャスミン(以下三人)が出会う。
ゴール、ソルディーン、魔女 テーガンが倒され、トパーズ、ルビーが取り戻される。
テーガンがかけた呪いがすべて解け、ドールの街とララド族が解放される。
秋のはじめごろ
三人が大蛇リアを倒し、オパールを取り戻す。『ネズミの街』が炎上する。
三人がうごめく砂でラピスラズリを取り戻す。
三人がゲリックを倒し、エメラルドを取り戻し、小人族がゲリックの支配から解放される。キンの群れが『恐怖の山』に戻る。
冬のはじめごろ
三人が「魔物の洞窟」でアメジストを取り戻す。
三人がダイアモンドを取り戻し、「いましめの谷」の霧が晴れる。亡霊となっていたトーラ族が復活。『デルトラのベルト』に、七つの宝石が戻る。
七部族集結
ベタクサ村(ウィシック湿地)で、七部族代表がアディンの子孫への忠誠を誓う。
七部族代表とナニオンがデルへ向かい、七部族代表とジョーカー、バルダ、ジャスミンが影の憲兵団によってデル城に連行される。
処刑のため、デルの全市民がデル城の丘に集められ、影の大王がデル城へやって来る
リーフ王時代(13代)
リーフが完全体の『デルトラのベルト』を身につけ、即位。アディンの直系のもとに『デルトラのベルト』が回復し、影の大王が敗走。エンドン王死去。
リーフ王即位1年目
冬~春にかけて
エンドン王の葬儀が行われ、トーラ族がトーラにもどる。
デル城衛兵隊が再組織され、城に警備体制が敷かれる。
国王への面会を求めるデル市民が、城へつめかけ始める。
リーフ王が『水晶』の破壊に失敗、デル城4階フロアが立入禁止になる。リーフ王、ジョーカーとマリリンらがトーラで会談。
ジョセフが『デルトラ年鑑』をたずさえてデル城に戻る。
リーフ王、バルダが『骸骨山』に出向き、トパーズの竜と遭遇する。
影の王国の奴隷解放
三人と数万人の奴隷たちが「七の魔法」でデルトラ各地へ戻る。
夏~秋にかけて
リーフ王が鍛冶場で生活しはじめる。
バルダが衛兵長官に就任。ジャスミンが伝書の鳥の訓練をはじめる。
デル城図書室が4階から1階に移転し、ジョセフが『デルトラの伝説』の執筆を始める。
デルトラ各地の飢饉が深刻化する。
デル城でリーフ王の謁見会がひらかれ、『水晶』が破壊される。
飢饉の解消
トパーズの竜、ルビーの竜が目覚め、デルトラ東部で飢饉が解消される。
ラピスラズリ、エメラルドの竜が目を覚まし、デルトラ北部で飢饉が解消される。アメジストの竜が目覚め、デルトラ西部で飢饉が解消される。
レッド・ハンが発見され、骨岬の灯台守に戻り、外国船との交易が復活する。
ジョセフが『デルトラの伝説』を書き上げる。
デル市内中心部で原因不明の病が流行する。
デル城が半壊するも、デルトラ南部で飢饉が解消する。トーラ族が、デルに食料を届ける。
最初の『竜の夜』が行われる。
リーフ王在位2年目以降
ゼリーが城の調馬師の助手になり、リーフ王とジャスミンが結婚。
マリリンがデル城図書室員になり、ラネッシュがジョーカーの仕事を継ぐ。
デルトラ全土の港で交易が再開され、『ロザリン船団』がデルの港へ帰還。
ジョセフの遺作『デルトラの伝説』と『デルトラ王国探検記』が見つかり、出版される。
基礎教育(義務教育)制度がはじまる。
<スター・オブ・デルトラ号>が建造される。
ティアー島が目覚め、デル市内が混乱に陥る。
リーフ王在位20年目頃?
ブリッタが<スター・オブ・デルトラ号>の見習い船員試験に参加する。
出典
「デルトラ・クエストⅠ」シリーズ
- エミリー・ロッダ著、岡田好惠訳、「デルトラ・クエスト1 沈黙の森」、岩崎書店、2002年
- エミリー・ロッダ著、岡田好惠訳、「デルトラ・クエスト2 嘆きの湖」、岩崎書店、2002年
- エミリー・ロッダ著、岡田好惠訳、「デルトラ・クエスト3 ネズミの街」、岩崎書店、2002年
- エミリー・ロッダ著、岡田好惠訳、「デルトラ・クエスト 4 うごめく砂」 、岩崎書店、2002年
- エミリー・ロッダ著、岡田好惠訳、「デルトラ・クエスト 5 恐怖の山」、岩崎書店、2002年
- エミリー・ロッダ著、岡田好惠訳、「デルトラ・クエスト 6 魔物の洞窟」、岩崎書店、2002年
- エミリー・ロッダ著、岡田好惠訳、「デルトラ・クエスト 7 いましめの谷」、岩崎書店、2003年
- エミリー・ロッダ著、岡田好惠訳、「デルトラ・クエスト 8 帰還」、岩崎書店、2003年
「デルトラ・クエストⅡ」シリーズ
- エミリー・ロッダ著、岡田好惠訳、「デルトラ・クエストⅡ 1 秘密の海」、岩崎書店、2003年
- エミリー・ロッダ著、岡田好惠訳、「デルトラ・クエストⅡ 2 幻想の島」、岩崎書店、2003年
- エミリー・ロッダ著、岡田好惠訳、「デルトラ・クエストⅡ 3 影の王国」、岩崎書店、2003年
「デルトラ・クエストⅢ」シリーズ
- エミリー・ロッダ著、上原梓訳、「デルトラ・クエストⅢ 1 竜の巣」、岩崎書店、2004年
- エミリー・ロッダ著、上原梓訳、「デルトラ・クエストⅢ 2 影の門」、岩崎書店、2005年
- エミリー・ロッダ著、上原梓訳、「デルトラ・クエストⅢ 3 死の島」、岩崎書店、2005年
- エミリー・ロッダ著、上原梓訳、「デルトラ・クエストⅢ 4 最後の歌姫」、岩崎書店、2005年
「デルトラ・クエスト」外伝
- エミリー・ロッダ著、神戸万知訳、「デルトラの伝説」、岩崎書店、2006年
- エミリー・ロッダ著、神戸万知訳、「デルトラ・クエスト モンスターブック」、岩崎書店、2003年
- エミリー・ロッダ著、神戸万知訳、「デルトラ王国探検記」、岩崎書店、2009年
「デルトラ・クエスト」シリーズ 資料集など
- 石崎洋司 編・著、「デルトラ・クエスト オフィシャルガイドブック」、岩崎書店、2004年
- マーク・マクブライド絵、エミリー・ロッダ文、上原梓訳、「デルトラ・クエスト モンスターイラストテクニック」、岩崎書店、2005年
「スター・オブ・デルトラ」シリーズ
- エミリー・ロッダ著、岡田好惠訳、「スター・オブ・デルトラ1〈影の大王〉が待つ海へ」、KADOKAWA、2016年
「勇者ライと3つの扉」シリーズ
『竜の地』
海底噴火
- 『竜の地』島近海で海底噴火が起こる
- 『竜の地』島で大地震が起こる
- 『竜の地』島と片われ島が結合してひとつの大きな島になる
- 地中から七部族の護り石が発見される
七部族の発展
- 『竜の地』島の人々が島外で交易を始める
- 小人族が『恐怖の山』で暮らしはじめる
- トーラの街が作られる
- サイラスがデルに鍛冶屋を作る
- デルで『ロザリン船団』が創設される
- ヒラの街が作られる
- リスメア付近で砂丘が拡大し始める?
- 影の王国の盗賊たちが『竜の地』北部を襲撃し始める
- ゴールたち三兄弟が『命の百合』を発見する
- ゴールが『沈黙の森』の中心につたの円陣を作り始める?
- アリスとロスナンがケラス島に移り住む
- 『ピラの笛』の吹き口を持ったゴブリン鬼(プリューム族の一派)が地上に侵入
- ジャリス族の騎士が『ピラの笛』の吹き口を入手する
- 夢見のオパールが『竜の地』に迫る侵略を予言
- 『魔物の洞窟』にウミウシが住みつく?
- 『テナ・バードソングの話』が成立
- ライゲーンが「うごめく砂」を探検する
- カプラがルビーの竜によって破壊される?
- ララド族がララディンに地下街を作る
影の軍隊の侵略
- 『竜の地』北西部に影の王国からの軍隊がやってくる
- 影の軍隊とともに七羽のアクババがやってくる
- アディンが『デルトラのベルト』の台座を作る
- アディンが七部族の宝石を集める旅に出る
デルトラの戦い
- アディンのもと七部族が結集し、デルトラ王国が建国される
デルトラ王国古代
アディン王時代(初代)
- アディンとツァーラが結婚
- 「デルトラの道」が建設される
- 骨岬灯台が作られる
- 「デルトラ年鑑」の記録がはじまる
- 国王付きの衛兵隊が組織される
- ガブリ草の駆除作業がはじまる
第2代国王時代
MEMO
アディンとツァーラの長男。名前は不明。
エルステッド王時代(3代)
- 『デルトラのベルト』が儀式のときのみ着用されるようになる
- 主席顧問官が国王に仕えはじめる
- バラムと仲間たちが『仮面一座』を結成
アディーナ女王時代(4代)
- フリートの住民がルビーの領土に渡来し、ドールの街を建てる
- 「デルトラ王国古代」…アディンからアディーナの時代までの出来事
デルトラ王国中世
ブランドン王時代(5代)
- デル中央部の丘でデル城の建設がはじまる
- ヒラに大蛇リアが住みつく
- ネズミによる疫病がヒラにもたらされる
ルカン王時代(6代)
デル城の完成
- デル城のチャペルに大理石の台が作られる
- 着工から40年を経て、デル城が完成
- ウィシックが『デルトラの書』を執筆する?
- ドランが地底世界を訪れる
- アクババによる竜の襲撃が激化する
- 女占い師がリーフ王の到来を予言する
- ドランが「デルトラ王国探検記」を執筆
- ドランが竜を探す旅に出る
- ドランの計画により、生き残りの7匹の竜が仮眠状態に入る
ガレス王時代(7代)
- 壊滅したヒラの街が捨てられる?
- チュルナイの街が誕生?
- 「ネズミの平原」に水路が作られる?
- 国王と王族がデル城内のみで生活するようになる?
- 国民と王との面会が禁じられる?
- 即位式のときのみ『デルトラのベルト』が着用されるようになる?
MEMO
7代・ガレスとエルスぺスが親子かどうかはわかっていません。ひとりか、それ以上の世代があいだにいた可能性もあります。
エルスぺスから先の世代は、親子関係があったことが伝えられています。ここでは、エルスぺスが8代目の国王だと推測して、以降の世代を数えています。
- 「デルトラ王国中世」…ブランドンからガレスまでの時代の出来事
デルトラ王国近世
エルスぺス女王時代(8代)
- ゲリックが恐怖の山にあらわれる?
- テーガンが魔女になる?
- ブラールが「恐怖の山」のふもとで目撃される
- ガブリ草の駆除作業が中止される
- 「デルトラ年鑑」の記録が打ち切られる
- テーガンがドールの街を「嘆きの湖」に変える?
- テーガンがララド族に呪いをかけ、声を奪う?
第9代国王時代
MEMO
エルスぺスの息子でリリアの父親にあたる。名前は不明。
リリア女王時代(10代)
- ゼアンが『テナ・バードソングの話』を聞く?
- ジャック、アバ、トムの三兄弟が独立する?
オルトン王時代(11代)
- 盗賊がリスメアの街を襲撃する?
- ファーディープが『いましめの谷』に逃げ込む
- レッド・ハンが骨岬灯台の灯台守に任命される
- ジョセフが『デルトラ年鑑』の焼却を防ぐ
- ジョセフが『デルトラ・クエスト モンスターブック』を執筆
- キンの群れが『恐怖の山』を下りる?
エンドン王時代(12代)
エンドン王即位式典
- エンドン王が『デルトラのベルト』を身につけて即位
エンドン王在位1年目~5年目
- エンドン王とシャーンが結婚
- ジャリス族が影の大王軍と戦い、壊滅する?
エンドン王在位6年目
在位7周年式典の約2週間前
- 金貸しジャック(ジェームズ・ガント)が骨岬灯台でレッド・ハンを脅迫する
エンドン王在位7周年
- 乳母 ミンがデル城で転落死
- エンドン王在位7周年式典が執り行われる
デルトラ侵攻
- 『デルトラのベルト』が破壊される
- 影の大王がデル城に現れる
- デル城の衛兵隊が全滅
- デルの街が大混乱に陥る
- 『ロザリン船団』がデルの港を離れる
- 影の大王軍がデルを占領
- アクババが七つの魔境に宝石を隠す
- 城から逃げ出したエンドン国王夫妻がデルを発つ
- トーラ族がエンドン国王夫妻の受け入れを拒み、『いましめの谷』に送られる
- デルトラ全土で日没後の外出が禁じられる
- 「デルトラ侵攻の日」
影の大王の支配
1年目
- 各地の灯台や港が利用できなくなり、デルトラの外交・貿易が途絶える
- メア族、平原族、ジャリス族の戦士たちが影の王国に連れ去られる
- デル城に処刑台が作られる
- リーフの父が破壊された『デルトラのベルト』を打ち直す
5年目
- リスメア競技大会が始まる
7年目
- ジャスミンの両親が影の王国へ連行される
- ジョーカーが『レジスタンス』を組織する
9年目
- クリステンが魔力を身につける
10年目
- デルの陶器工場が焼き打ちされる?
- 仮面一座が影の憲兵の襲撃を受ける
11年目
- ララド族が地下街に移住する?
15年目
- 川合い村が破壊される
16年目
- デルの港から影の王国軍の軍艦が出港する
夏の終わりごろ
- バルダとリーフがデルトラのベルトの宝石を探す旅に出る
- 沈黙の森で、バルダ・リーフとジャスミン(以下三人)が出会う
- 三人がゴールを倒し、トパーズを取り戻す
- 『闇のなかの闇』が消滅
- 三人がソルディーン、魔女 テーガンを倒す
- テーガンがかけた呪いがすべて解け、ドールの街とララド族が解放される
秋のはじめごろ
- 三人が大蛇リアを倒し、オパールを取り戻す
- 『ネズミの街』が炎上
- 三人がうごめく砂でラピスラズリを取り戻す
- 三人がゲリックを倒し、エメラルドを取り戻す
- 小人族がゲリックの支配から解放される
- キンの群れが『恐怖の山』に戻る
冬のはじめごろ
- 三人が「魔物の洞窟」でアメジストを取り戻す
- 三人がダイアモンドを取り戻し、「いましめの谷」の霧が晴れる
- 亡霊となっていたトーラ族が復活
- 『デルトラのベルト』に七つの宝石が戻る
七部族集結
- チュルナイの人々が影の王国へ連行される?
- ベタクサ村(ウィシック湿地)で七部族代表がアディンの子孫への忠誠を誓う
- 七部族代表とナニオンがデルへ向かう
- デルの全市民がデル城の丘に集められる
- 影の大王がデル城へやって来る
- 七部族代表とジョーカー、バルダ、ジャスミンがデル城に連行される
- リーフとクリーがデル城に侵入
リーフ王時代(13代)
- リーフが完全体の『デルトラのベルト』を身につけ、即位
- アディンの直系のもとに『デルトラのベルト』が回復し、影の大王が敗走
- エンドン王死去
リーフ王即位1年目
冬~春にかけて
- エンドン王の葬儀が行われる
- トーラ族がトーラにもどる
- デル城衛兵隊が再組織され、城に警備体制が敷かれる
- 国王への面会を求めるデル市民が、城へつめかけ始める
- リーフ王が『水晶』の破壊に失敗する
- デル城4階フロアが立入禁止になる
- バルダが軍隊を率いてチュルナイに向かう
- リーフ王、ジョーカーとマリリンらが会談
- ジョセフが『デルトラ年鑑』をたずさえてデル城に戻る
- リーフ王、バルダが『骸骨山』でトパーズの竜と遭遇
影の王国の奴隷解放
- 三人と数万人の奴隷たちが「七の魔法」でデルトラ各地へ戻る
夏~秋にかけて
- リーフ王が鍛冶場で生活しはじめる
- バルダが衛兵長官に就任
- ジャスミンが伝書の鳥の訓練をはじめる
- 川合い村の再建がはじまる?
- デル城図書室が4階から1階に移転
- ジョセフが『デルトラの伝説』の執筆を始める
- デルトラ各地の飢饉が深刻化
- デル城でリーフ王の謁見会がひらかれる
- 『水晶』が破壊される
飢饉の解消
- トパーズの竜が目覚める
- ルビーの竜が目覚める
- 衛兵隊がリングールで襲われる
- デルトラ東部で飢饉が解消される
- 仮面一座の「いそうろう」たちが逃げ出す
- ラピスラズリの竜が目を覚ます
- エメラルドの竜が目を覚ます
- デルトラ北部で飢饉が解消される
- アメジストの竜が目覚める
- リーフ王とバルダが『幸運の女神号』に迷い込む
- デルトラ西部で飢饉が解消される
- レッド・ハンが骨岬の灯台守に戻る
- ジョセフが『デルトラの伝説』を書き上げる?
- 骨岬灯台に外国船が来航?
- デル市内中心部で原因不明の病が流行する
- デル城が半壊する
- デルトラ南部で飢饉が解消する
- 最初の『竜の夜』
- トーラ族がデルに食料を届ける
リーフ王在位2年目以降
- ゼリーが城の調馬師の助手になる
- リーフ王とジャスミンが結婚
- マリリンがデル城図書室員になる
- ラネッシュがジョーカーの仕事を継ぐ
- デルトラ全土の港で交易が再開される?
- 『ロザリン船団』がデルの港へ帰還?
- 『デルトラの伝説』が出版される?
- 『デルトラ王国探検記』が見つかり、出版される?
- デルトラのドーン島出身者がドーン島へ戻る
- 基礎教育(義務教育)制度がはじまる
- <スター・オブ・デルトラ号>が建造される
- ティアー島が目覚め、デル市内が混乱に陥る
リーフ王在位20年目頃?
- ブリッタが<スター・オブ・デルトラ号>の見習い船員試験に参加
出典
「デルトラ・クエストⅠ」シリーズ
- エミリー・ロッダ著、岡田好惠訳、「デルトラ・クエスト1 沈黙の森」、岩崎書店、2002年
- エミリー・ロッダ著、岡田好惠訳、「デルトラ・クエスト2 嘆きの湖」、岩崎書店、2002年
- エミリー・ロッダ著、岡田好惠訳、「デルトラ・クエスト3 ネズミの街」、岩崎書店、2002年
- エミリー・ロッダ著、岡田好惠訳、「デルトラ・クエスト 4 うごめく砂」 、岩崎書店、2002年
- エミリー・ロッダ著、岡田好惠訳、「デルトラ・クエスト 5 恐怖の山」、岩崎書店、2002年
- エミリー・ロッダ著、岡田好惠訳、「デルトラ・クエスト 6 魔物の洞窟」、岩崎書店、2002年
- エミリー・ロッダ著、岡田好惠訳、「デルトラ・クエスト 7 いましめの谷」、岩崎書店、2003年
- エミリー・ロッダ著、岡田好惠訳、「デルトラ・クエスト 8 帰還」、岩崎書店、2003年
「デルトラ・クエストⅡ」シリーズ
- エミリー・ロッダ著、岡田好惠訳、「デルトラ・クエストⅡ 1 秘密の海」、岩崎書店、2003年
- エミリー・ロッダ著、岡田好惠訳、「デルトラ・クエストⅡ 2 幻想の島」、岩崎書店、2003年
- エミリー・ロッダ著、岡田好惠訳、「デルトラ・クエストⅡ 3 影の王国」、岩崎書店、2003年
「デルトラ・クエストⅢ」シリーズ
- エミリー・ロッダ著、上原梓訳、「デルトラ・クエストⅢ 1 竜の巣」、岩崎書店、2004年
- エミリー・ロッダ著、上原梓訳、「デルトラ・クエストⅢ 2 影の門」、岩崎書店、2005年
- エミリー・ロッダ著、上原梓訳、「デルトラ・クエストⅢ 3 死の島」、岩崎書店、2005年
- エミリー・ロッダ著、上原梓訳、「デルトラ・クエストⅢ 4 最後の歌姫」、岩崎書店、2005年
「デルトラ・クエスト」外伝
- エミリー・ロッダ著、神戸万知訳、「デルトラの伝説」、岩崎書店、2006年
- エミリー・ロッダ著、神戸万知訳、「デルトラ・クエスト モンスターブック」、岩崎書店、2003年
- エミリー・ロッダ著、神戸万知訳、「デルトラ王国探検記」、岩崎書店、2009年
「デルトラ・クエスト」シリーズ 資料集など
- 石崎洋司 編・著、「デルトラ・クエスト オフィシャルガイドブック」、岩崎書店、2004年
- マーク・マクブライド絵、エミリー・ロッダ文、上原梓訳、「デルトラ・クエスト モンスターイラストテクニック」、岩崎書店、2005年
「スター・オブ・デルトラ」シリーズ
- エミリー・ロッダ著、岡田好惠訳、「スター・オブ・デルトラ1〈影の大王〉が待つ海へ」、KADOKAWA、2016年
「勇者ライと3つの扉」シリーズ
- エミリー・ロッダ著、岡田好惠訳、「勇者ライと3つの扉 ①金の扉」、KADOKAWA/メディアファクトリー(2014)
- エミリー・ロッダ著、岡田好惠訳、「勇者ライと3つの扉 ②銀の扉」、KADOKAWA/メディアファクトリー(2014)
- エミリー・ロッダ著、岡田好惠訳、「勇者ライと3つの扉 ③木の扉」、KADOKAWA/メディアファクトリー(2015)