エミリー・ロッダさんから作家になりたい人へ

エミリー・ロッダさんの本を読んで、こんな物語を書きたい、作家になりたいと思ったことのある人も多いのでは?

ロッダさんは、これまでたくさんのインタビューなどで、作家になりたい人からの質問に答えたり、アドバイスをしたり、彼女なりの書き方を明かしたりしています。それらの一部を抜粋してご紹介します。

(原文が英語のものは、当サイトによる訳。)

物語を書きたい人へ

  • 作家になりたい人は、自信を失ったり、時間を無駄にしたり、最高の作家になりたいと思ったりしないで、書いてほしい。Just do it!
  • ただ練習を続けよう。読書も役立つが、自分のスタイルを確立すればするほど、文章はより良くなる。そして何よりも楽しんでください!
  • 物語を作るときに一番難しいのは、おそらく書きはじめること。物語のつながりや終わり方を悩むときもあるが、どうしても書けない部分があるときは、そこをそのままにしておいて、自信をもって書けるところに取り組もう。
  • 大事なのは読者が楽しめること。

エミリー・ロッダ流の物語の書き方

  • アイデア帳を作っている。常にノートを持ち歩き、登場人物のアイデア、プロット、謎のヒントなど、思いついたアイデアをすべて書き留めている。執筆中に行き詰ったときは、このアイデア帳を参考にしている。
  • 日常的な状況でも「もしこうなったら…?」と自問することで、想像力が湧いてくる。家族や親族、旅行中に見かけた場所など、身近な人やモノがアイデアの源になっていることが多い。
  • 書きはじめる前に、アイデアを練る。アイデアが小さいと、計画を考えるのに時間がかからないので数週間くらいだが、「デルトラ・クエスト」のアイデアを練るのには2年ほどかかった。
  • 「デルトラ・クエスト」の世界観を考えたときは、『ヒーローが物を集める』アイデアに関心があった。最終的に宝石を集めることに決め、数年間かけて、世界中の宝石にまつわる言い伝えを調べた。
  • 知っている人々や場所について書くことが役に立つ。本当に物語の中で生きていると仮定して、どのように感じるか、何を見て、何を聞いたかを説明して、読者も物語の世界の中にいると感じられるようにする。
  • 架空の人や場所について考えるときは、自分が物語のその場所で生きていることを想像する。においや味、音などを感じる。書きはじめる前に、そのキャラクターがいる場所や世界をよく知る必要がある。

エミリー・ロッダ流の詩の書き方

  • はじめは文章の形で書き、韻を踏むようにあとから変えていった。韻を踏むのが難しい単語がある場合は、行末に置かないようにし、行の途中で使ってください。

エミリー・ロッダ流の名づけ

  • ファンタジーの登場人物の名前を考えるときは、スペルを少しいじって独特にする。

幻の生き物に対する考え方

  • 神秘的な生き物の存在は、信じたい。もっと言えば、しばしば見ているような気がする。私は、空に竜を見るし、自分が住む森のなかで見知らぬモンスターが徘徊しているのも見る。そこ(森)には、自分たちの世界で発見されていないモンスターがたくさんいるので、それを神秘的な生き物だと考えるべきではないのでは?

くわしくはこちら(出典)